2019年03月

この日は検査が5つ。

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初めての骨シンチグラフィ。骨への転移を調べます。
ここの受付の前を通るたびに「アイソトープってなんだろう?」「何の検査するところだろう?」と思っていたのですが、まさか自分がそこへ行くことになるだなんて。
 
最初に薬剤を注射します。
3時間置かないといけないので、その間に他の検査を受けにいきます。
時間が経って再びアイソトープ受付へ。
 
検査着に着替えてから検査室へ行き、寝台に横になると体を固定されます。
MRIやCTと似ているけれど、もっと小型で音もしなければ閉塞感もなし。
(いつもなら機器を描くのだけれど、前にも書いた通り、現在に追いつくため省きます)
動かないようにとは言われず、息を止めたりもなく、ただ寝ているだけ。
撮影時間は20分ほどで、あっというまに終了しました。

乳腺外科で指示された通り、腫瘍内科へ向かいます。
院内紹介状はありますが予約はありません。
内科は混雑するので診察時間前に行って待っていたのですが、全然自分の番がこない!
「飛び入りだから仕方ない」「予約の人優先だから仕方ない」と、ひたすら待ち続けました。
でもすでに4時間待ち!
とうとう我慢できずに受付で調べていただくと、「もうすぐです」と。
いやいや、言わなければ絶対後回しにしてたでしょー!

そんなこんなで、やっと診察。
この日は、どんな投薬をするのか抗癌剤について詳しく話を聞くと言われていたのですが…
 

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仰っていることは、ごもっともです。
ワタシもまだ検査があるのになぜ薬が決まるのだろうと疑問に思っていました。

ではこの日に何をしたかというと、内科らしく聴診器を当てたり、喉のあたり、胸のしこり、ワキのリンパを触診したのみ。
まさかこれで終了!? 4時間も待ってこれだけだなんて!
しかもこの先生、来月には他の病院へ移動になるそうで、「次回から引き継ぎの医師に診てもらってください」ですって。
ますます「この診察は何だったの?」と怒り心頭に発するのですが、この後の衝撃的な発言でその怒りはどこへやら。

先生、最後に今後の予定を確認します。


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ポートを埋め込むって何!!!! そんなの聞いてないっ!!
あまりにも急なことで、もうびっくりしました。
結局この日は、ポートについての説明会に。
ポートの実物や、皮下に埋めた状態の模型を触ったり、説明書をいただきました。
たくさん話を聞いて一応納得はしましたが、何かとリスクがあるようなのでこれは怖い!
同意書を書いてくださいと言われましたが、後日に放射線診断科でも同じ説明を聞くことになるので、もっと納得した上で書くことにしました。

それと明日の検査は骨シンチと心エコーだけのハズなのに、いつの間にか採血、心電図、レントゲンが加わっていました。ホント急なことばかりです…。 

[追記
同じ病院でもCVポートを埋めるか否かは自分で決めさせてくれる先生もおられました。
必ずしも留置しなけれなければいけないのではなさそうです。 

いよいよ告知の日がやってきました。

でもその前に、もう一度エコー検査を受けます。
今回は技師さんによる両胸の検査です。

エコーが終わると、診察の予約時間まであと30分あります。
この待ち時間が苦しいのなんのって!
ほぼ確実に癌だと分かっているのに、極度に緊張して涙も浮かんできました。
診察室から前の人が出てくると、「次だ!!」と心臓が音をたててバクバク鳴ります。
名前を呼ばれると気持ちを落ち着かせて、深〜く息を吸ってから入室しました。
 

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ついさっきまで、これを聞いたら泣いてしまうかもと思っていたのに、ハッキリ告知されると緊張が解けて、不思議なくらい落ち着いた状態になっていました。

まずは、先日撮影したマンモグラフィの画像見ながら、説明が始まります。
 

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石灰化が、しこりの部分以外にもあることにショックを受けます。
次にMRIとCTの画像も見せられるのですが、素人目にはよく分かりませんでした。
この画像を見る限り、リンパ節や他臓器への「転移はない」ということです。
ヨカッた!!!

画像を見た後は、ワタシの癌がどういうタイプのものかを説明してくださいます。
 

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5種類に分かれている乳がんのサブタイプは、HER2陽性というものでした。
続けてそのHER2陽性タイプの治療の説明です。
 

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「薬がよく効く」と、何度も何度も仰っていました。
最初のエコーの時に「しこりの大きさは2.5cm」と聞いていたので、「3cmなければ先に手術だろう」と思っていたのですが、予想は大ハズレ。
この大きさなら本当はどちらを先にしても変わりはないそうですが、先生は進行具合を気にされているようで、ワタシの場合は先に化学療法から始めた方がよいとのことでした。

2週間の間に乳癌についておおまかに調べてたので、先生の説明はよく理解できました。
 

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温存可能と言われても、全部取ります!
そりゃいくら胸がないとはいえ、本心は残しておきたいですよ。
でも少しでも再発のリスクを避けることのほうを優先したいと思います。
実は先生も本当は全部取った方が良いというご意見でした。
子宮は目に見えないから取ることに躊躇しなかったけれど、胸は精神的にダメージがきそうですね…。

今後のスケジュールはといいますと
 

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リンパ節や他臓器への転移がないと聞いて安堵していたのに、まだ骨への転移を調べる検査があったとは!
実は、ちょうどしこりを発見した頃から、左の肩周りの関節が酷く痛むので、もしかして?と結構焦っています。

抗がん剤が心臓に負担をかけるという説明も心配でしかたありません。
普段から胸が締め付けられる感じや苦しかったりすることがよくあります。
貧血治療の際に「右の冠動脈の付け根が細い」と言われていますが、これは大丈夫なのでしょうか。
まさかこんな余計なことまで心配するとは思ってもいませんでした。
 心臓診断の記事

1週間後に腫瘍内科を受診。
骨シンチと心エコーはその翌日です。

人生3度目のMRIです。(でもMRIで造影剤を入れるのは初めて)
1回目:他病院で脳の撮影→耳栓(防音効果あり)
2回目:この病院で子宮の撮影→ヘッドホン(防音効果なし。音楽が邪魔。)
この経験を生かして、今回ワタクシ耳栓を持参しました。
技師さんに「ヘッドホンでなく耳栓をしてもいいですか?」とお聞きすると、


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お願いすれば、こちらの良いようにしてくださるのですね。

流れは昨日のCTと全く同じ。( 昨日の記事
検査着に着替える→点滴→寝台でうつ伏せになり胸を垂らした状態にする。
ただ1つだけ違ったことと言えば、胸を置く専用台があったことです。
やはり昨日の台は普通ではなかったようで、看護師さんがこんな風に仰っていました。


乳癌のMRI検査


今回は頭も固定して置けるかわりに、真下を向いているので周りが全く見えません。
昨日のCTよりさらに説明なく撮影が始まります。
15〜20分くらいたったところで撮影終了。
あれ!? 造影剤はいつ入れたっけ?
CTでは「造影剤を入れます」と合図があるので、MRIも同じものだとばかり…。
そして今回も熱くなりませんでした(むしろ、かなり寒かった) 。
CTもMRIも撮影の度に何かが違うので、毎回驚かされます。
でも、一番驚いたのは最後の最後!!
撮影が終わり、機器から出たまましばらく放置されていたので、顔をあげてみると…


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看護師さんが来て慌てて扉を閉めてくださいました。
若い女性だったからまだマシだったものの、これは絶対にアカンでしょ……

CTの前後にマンモグラフィをするように言われたので、先に受けることにします。
実はマンモグラフィ初体験。どうしても女性技師さんに担当していただきたかったので受付でお願いすると、こちらの病院では女性が担当しているとのことで一安心。


マンモグラフィ


噂通り痛かったけれど、すぐに済むので十分我慢できる程度です。
上下左右、計4枚撮影。画像の確認待ちしていると、「しこりの部分をあと2枚追加撮影します」ということで、計6枚撮りました。

あまりにも胸がないので、技師さん相当苦労していらっしゃいました。
そのせいか結構時間もかかったような気が……本当に申し訳なかったです。

お次はCT
貧血治療時に経験したので余裕だと思っていたら、そうでもありませんでした。
 貧血治療時のCT体験記
 
まずは検査着に着替えて、生理食塩水を点滴をします。
寝台上の組み立てられたマットが崩れないよう、看護師さん2人に支えられながら上ると、検査着の前を開けてうつ伏せになり、マット間の空間に胸を垂らした状態にします。
普通に仰向けで撮影すると思っていたので、これはちょっと恥ずかしかったです。
 

乳癌のCT検査


貧血治療時のときも検査に関する説明が足りないと思っていましたが、今回はそれ以上に説明がない上に、息を止める練習もなく、いきなり撮影が始まります。
でも大丈夫!経験済みだから!造影剤を入れた時のオシッコをもらした感覚にも驚かないぞ!そう思っていたけれど…


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思いっきり拍子抜け!!!前回と全然違う!!
造影剤が流れて行く感じも、オシッコの感覚もなし!
熱さもなくて、なんとなく「温かいかな…?」くらいの感じ。
撮影する部位や薬の量の違いなのでしょうか。
造影剤にもいろいろな感覚があるのですね。
撮影時間も短く、あっという間に終了しました。

翌朝、母にもしこりを触ってもらい、自分の勘違いでないことを確認。
急いで予約なしでマンモグラフィを受けられる市中病院へと向かうのですが…


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外来の先生が週に1度、金曜日のみ診察しているとのこと。
この日は水曜日。
仕方がないので一旦家に帰るのですが、どうしてもしこりが気になって落ち着きません。
どうせなら市中病院よりも、ついこの間まで通っていた大学病院へ行きたいので、紹介状を書いてもらえるならどこでもいいやと、貧血でお世話になったかかりつけの内科に行きました。


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産婦人科でないのに申し訳ないと思いながら、頼んで紹介状を書いていただきました。

その足ですぐ大学病院へ向かい、外科(乳腺・内分泌)を受診します。
予約なしの飛び込みにも関わらず、ほとんど待ち時間なし。
女医さんに触診していただくと「あ、ここですね」とすぐにしこりを確認。
次にエコー。


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なんと言われたか正確には覚えていませんが、「可能性がある」や「かもしれない」ではなく、「ほぼ癌で間違いない」という感じだったと思います。
画像を見ただけで何のしこりだか分かるものなのですね。

エコーが済むと、今度はマンモトーム検査(針生検)
マンモグラフィを撮るだけくらいに思っていたので、いきなり「麻酔をして組織を採ります」と言われてアセります。
 

乳癌のマンモトーム検査で針生検

1. 麻酔
2. エコーで確認しながら針を刺す
3. 位置が決まると「バチーンッ」と大きな音と衝撃とで組織を採取。
  (驚かないように最初に音を聞かせてくださいました)
4. 3回繰り返す
5. 先生が上から両手でキツく押さえつけ、しばらく止血。
6. ガーゼを当てて上からテープで固定(お風呂時には取って良いとのこと)


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生検の結果を待たずに、他の検査を進めていくあたり、やはり確実に癌なのだと思わざるを得ませんでした。

どの検査も空きがないので、CTとマンモが12日後、その翌日にMRI、そしてその翌日にエコーと再診となりました。
結果を聞くまで2週間もかかるとは…長いです。

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