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翌朝、母にもしこりを触ってもらい、自分の勘違いでないことを確認。
急いで予約なしでマンモグラフィを受けられる市中病院へと向かうのですが…


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外来の先生が週に1度、金曜日のみ診察しているとのこと。
この日は水曜日。
仕方がないので一旦家に帰るのですが、どうしてもしこりが気になって落ち着きません。
どうせなら市中病院よりも、ついこの間まで通っていた大学病院へ行きたいので、紹介状を書いてもらえるならどこでもいいやと、貧血でお世話になったかかりつけの内科に行きました。


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産婦人科でないのに申し訳ないと思いながら、頼んで紹介状を書いていただきました。

その足ですぐ大学病院へ向かい、外科(乳腺・内分泌)を受診します。
予約なしの飛び込みにも関わらず、ほとんど待ち時間なし。
女医さんに触診していただくと「あ、ここですね」とすぐにしこりを確認。
次にエコー。


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なんと言われたか正確には覚えていませんが、「可能性がある」や「かもしれない」ではなく、「ほぼ癌で間違いない」という感じだったと思います。
画像を見ただけで何のしこりだか分かるものなのですね。

エコーが済むと、今度はマンモトーム検査(針生検)
マンモグラフィを撮るだけくらいに思っていたので、いきなり「麻酔をして組織を採ります」と言われてアセります。
 

乳癌のマンモトーム検査で針生検

1. 麻酔
2. エコーで確認しながら針を刺す
3. 位置が決まると「バチーンッ」と大きな音と衝撃とで組織を採取。
  (驚かないように最初に音を聞かせてくださいました)
4. 3回繰り返す
5. 先生が上から両手でキツく押さえつけ、しばらく止血。
6. ガーゼを当てて上からテープで固定(お風呂時には取って良いとのこと)


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生検の結果を待たずに、他の検査を進めていくあたり、やはり確実に癌なのだと思わざるを得ませんでした。

どの検査も空きがないので、CTとマンモが12日後、その翌日にMRI、そしてその翌日にエコーと再診となりました。
結果を聞くまで2週間もかかるとは…長いです。

いよいよ告知の日がやってきました。

でもその前に、もう一度エコー検査を受けます。
今回は技師さんによる両胸の検査です。

エコーが終わると、診察の予約時間まであと30分あります。
この待ち時間が苦しいのなんのって!
ほぼ確実に癌だと分かっているのに、極度に緊張して涙も浮かんできました。
診察室から前の人が出てくると、「次だ!!」と心臓が音をたててバクバク鳴ります。
名前を呼ばれると気持ちを落ち着かせて、深〜く息を吸ってから入室しました。
 

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ついさっきまで、これを聞いたら泣いてしまうかもと思っていたのに、ハッキリ告知されると緊張が解けて、不思議なくらい落ち着いた状態になっていました。

まずは、先日撮影したマンモグラフィの画像見ながら、説明が始まります。
 

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石灰化が、しこりの部分以外にもあることにショックを受けます。
次にMRIとCTの画像も見せられるのですが、素人目にはよく分かりませんでした。
この画像を見る限り、リンパ節や他臓器への「転移はない」ということです。
ヨカッた!!!

画像を見た後は、ワタシの癌がどういうタイプのものかを説明してくださいます。
 

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5種類に分かれている乳がんのサブタイプは、HER2陽性というものでした。
続けてそのHER2陽性タイプの治療の説明です。
 

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「薬がよく効く」と、何度も何度も仰っていました。
最初のエコーの時に「しこりの大きさは2.5cm」と聞いていたので、「3cmなければ先に手術だろう」と思っていたのですが、予想は大ハズレ。
この大きさなら本当はどちらを先にしても変わりはないそうですが、先生は進行具合を気にされているようで、ワタシの場合は先に化学療法から始めた方がよいとのことでした。

2週間の間に乳癌についておおまかに調べてたので、先生の説明はよく理解できました。
 

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温存可能と言われても、全部取ります!
そりゃいくら胸がないとはいえ、本心は残しておきたいですよ。
でも少しでも再発のリスクを避けることのほうを優先したいと思います。
実は先生も本当は全部取った方が良いというご意見でした。
子宮は目に見えないから取ることに躊躇しなかったけれど、胸は精神的にダメージがきそうですね…。

今後のスケジュールはといいますと
 

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リンパ節や他臓器への転移がないと聞いて安堵していたのに、まだ骨への転移を調べる検査があったとは!
実は、ちょうどしこりを発見した頃から、左の肩周りの関節が酷く痛むので、もしかして?と結構焦っています。

抗がん剤が心臓に負担をかけるという説明も心配でしかたありません。
普段から胸が締め付けられる感じや苦しかったりすることがよくあります。
貧血治療の際に「右の冠動脈の付け根が細い」と言われていますが、これは大丈夫なのでしょうか。
まさかこんな余計なことまで心配するとは思ってもいませんでした。
 心臓診断の記事

1週間後に腫瘍内科を受診。
骨シンチと心エコーはその翌日です。

ポート傷痕の問題で「2回目の治療が受けられるか」「感染症がどうこう言われないか」と前回書いたら、本当にその通りになってしまいました。
 

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そもそもワタシの手当が間違いだったようで、それが傷痕を酷くさせてしまったかも? 

○正しい手当  → 傷口を水で洗い流す(石鹸の泡でやさしく洗って清潔に)
×ワタシの手当 → 傷口を濡らさない(お風呂ではシートを貼って完全防水)

正しいお手入れ方法がわかったところで、何が何でも治さないと!!!
苦しい思いをして入れたポートを取り出すなんて絶対にイヤですよ!

診察後、抗生剤を点滴しに処置室へ。
「穿刺はポートか腕のどちらがいい?」と聞かれたので、「絶対に腕!」と答えたのですが、結局先生からポートを使うようにと指示があったとのこと。
なぜワタシがポートより腕の方がいいと答えたかと言うと、
 

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腕に刺すより10倍も痛いのです。
垂直に針を入れるので、胸に太い画鋲を押される感じ。
前回たまたま痛かっただけならいいのにと思っていたけれど、今回もやっぱり痛かったです。

点滴の次は乳腺外科へ。
 

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実は自分でも気づいていました。
小さくなっているというより、もう触ってもわからないほどです。
薬が効かずに癌が進行するようなら、治療を中止して手術が先になる場合があると聞かされていたましたが、どうやらそれは避けられそう。

家で服用する抗生剤は朝昼夕寝る前の1日4回。
病院から帰宅して2回。翌日4回。いまのところ何も変化なし。1週間で治るかな? 

ただでさえ2回目が約4週空いたのに、さらに延期だなんて、本当についていません。
せっかく抗癌剤が効いているので、順調に2回目を受けたかったです。
もうホント、ポートいやだわ…。

4回目の化学療法を受けてきました。
3クール目の副作用は1、2クール目と比べて一番軽かったです。
というのも発疹がなかったので、口腔痛、鼻痛鼻血、排便痛のみ
ポートの傷痕はと言いますと、やっと滲出液が止まったので、ドレッシッング材は当てず、シャワーも普通に出来るようになりました。やっとか!という感じです。

この日は術前化学療法の最終日なので、まずは乳腺外科から。


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1度抗癌剤を投与しただけで絶大な効果がありましたが、3度となるとしこりはもうほぼ消失しているようです。
癌が消えたなら胸を切らなくてもいいのに…と思うけれどそうもいかず、次は手術についてのお話。
 

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重大なことなので、やはり先生は本当に温存でなくて良いか確かめます。
この件においては、ワタシの意思は最初から変わりません。
なんなら癌でない方の胸も取って、両方揃えて欲しいくらい・・・
・・・と思っていたけれど、
 

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なんですと!?!?
てっきり全部取るしかないのだと思いこんでいましたが、告知された時にいただいた冊子を見ると、しっかりそういう方法があると書いてあるではありませんか!(まだ先のことだと思って全然読んでいませんでした。)
そうなると、少し考えが変わってきます。
「左右の高低差はほとんどないし、それやったら乳首が残っていた方がええんちゃうの?
具体的にどうするかは今決めるのではなく、後日手術を担当される先生から説明を聞くということなので、それまでにいろいろ調べて、ある程度どうしたいか決めておかないと!
(※後にこの方法は乳房温存を前提とした手術だと知ります)

入院と手術日は7月の初頭に決定
しました。
手術日が決まると、入院前の検査を行います。


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貧血で子宮を全摘したのが、ちょうど昨年の7月。
6月に同じように手術前の検査を受けていたのを思い出します。
なんと今回の入院日、昨年と2日違いなんですよね。
子宮を取って元気になって、今年から毎年市の健康検診を受けるつもりだったのに、何この悪化した状況は?
まさかこんなことになるとは・・・ホント何が起こるかわからないものです。

この後は内科、化学療法、検査をいくつか受けますが、長くなるのでその2へ続きます

胸は温存せず全摘を希望していましたが、「乳頭乳輪を残す方法もありますよ」というのを聞いたので( 詳しくはこちら)、後でいろいろ調べてみました。
するとその手術は再建することが前提のようで、胸の中身だけ切り取るから皮膚が袋状に余るということでした。(後日先生にきちんと確認しました)
再建は考えてないと言っているのに・・・ということでやはり全摘で決まりです。 

この日は麻酔科の受診と、手術を担当してくださる先生から詳しい説明を伺います。
麻酔科の内容は昨年と全く同じ。( こちら
乳腺外科ではまず先日の検査結果から。
 

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2月と6月に撮影したものを比べて見せてくださったのですが、癌が小さくなっていることよりもまず、2月のMRI画像を見て驚きました。
というのも、これまで見た中で一番鮮明に癌が確認出来るものなのに、初めて見たからです。(たぶんこれは横からの画像で、前に見たのは下からの画像。「MRIもCTも全然よくわからなかった」と書いています。  こちら
なぜ最初にこの画像を見せてくれなかった!?
比較画像を見ると癌が小さくなっているのは一目瞭然。
MRIでは一見消えたようにも見えますが、エコーではボヤッとあるのが確認でき、その大きさは約1cmで半分ほどの大きさになっているそうです。

そして入院手術の説明に。

乳癌の手術説明


それから、手術に伴う危険性についての説明へ。

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怖っ!!!
特に心配しているのは、創部の化膿です。
今度の切り口は20cmということで、ポート時の4倍!!!
傷が治りにくい体質ですし、ポート手術での化膿やテープかぶれのことを考えると、同じようになるのではないかと、嫌な予感しかしません。
昨年の腹腔鏡手術のように、奇跡的にきれいに治ってくれると良いのですが。

あと、この先生とてもお若いです。
昨年担当の先生にお聞きした「どのくらいこの手術されていますか?」という質問( こちら)は、やはり失礼かなと思い今回はしなかったのですが、やっぱり気になる! 
腕の良い先生でありますように!

入院手術時に関して昨年との大きな違いは、付き添い不要なことです。
昨年は入院時、先生からの説明時、手術の間と付き添い必須でした。
今回も当然そうだと思っていたのに、何も言われないのでおかしいなと聞いてみると、「こちらで全面サポートするので付き添い不要です。」だそう。
母は付き添えないことを心配していますが、母自身も病気持ちですし、ワタシも母の心配をせずに済むので、正直家にいてくれた方が気が休まります。

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2019年7月16日(今後日付はタイトルでなく記事の頭に入れることにします)

退院してから5日後に外科を受診します。
この5日の間、やはりドレーン穴からの滲出液は止まりませんでした。
ポートの時は1日に何度もガーゼを交換しましたが、今回は何もしないと決めて完全放置!
汚れてもいいTシャツを着てすごしました。

この状態を見た先生。
(この日のみ入院時の主治医です。次回から以前の外来受診時の先生に戻ります)
 

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ワタシもそう思います。
経験上、薬を塗った方が治りにくい。
引き続き、患部を清潔にして様子を見るということになりました。

それから、胸に溜まっている体液を抜きます。


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腋の下周辺はほとんど感覚がないので、たぶん太い針なんだろうけれど、刺されたのが全くわかりませんでした。
それより体液を抜き終わるころ、これが痛い!
体内で針を動かしているのか何なのか分かりませんが、とにかく最後だけが痛かったです。

抜いた量は多くはなかったようです(たぶん25と仰ったような…)
でも毎週抜かないといけないとのこと。

診察が終わり部屋の外で予約票を受け取るのを待っていると、看護師さんが出て来てこんな質問をされました。

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どうやら入院中に聞いておくべく重要なことがあったようです。
で、こちらの看護師さんが浮腫について説明してくださいました。
 

リンパ浮腫


生涯にわたって浮腫が起こる可能性があるとのこと・・・怖い!!!
浮腫にならないよう、生活上で気をつけなければいけないことが山ほどありました。
 

浮腫にならないよう気をつけること


他にもまだまだあるのですが、この中で一番注意されたのが、虫刺されです。


蜂窩織炎


浮腫になっていないか定期的に自己チェックもしなければいけません。


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浮腫の予防がこんなに大変だとは…。
これらに一生気をつけなくてはいけないなんて、ちょっと気が滅入ります。

この後、入院時に説明のあった「がん地域連携パス」についてもう一度話があるというので、がん支援センターへ行きます。( 詳しくはこちら
また同じことを聞かされるの?と思いきや、「入院時に決めたかかりつけ医に連絡を取り、受け入れ可能か確認をとったら大丈夫だったので、当院のデータをかかりつけ医に送っても良いですか?」という内容でした。
あとは入院中と同じ説明を聞き、最後に質問はあるかと聞かれたので、失礼な内容ではありますが1つだけ意見を言ってみました。


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日常の注意事項やセルフチェックの方法が書いてあったり、通院記録が書き込める手帳(手作り) なのですが、入院中に渡された瞬間からこの花が気になって仕方ありませんでした。
「市が発行しているものなので、機会があれば言っておきます」と仰ってくださいましたが、変更される可能性なんてあるのかな?

次回は8日後に外科と内科を受診します。

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