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2019年7月24日 ーその2ー

(前回のつづき)
内科へ行くとまず、「外科で聞いたと思いますが、とても良い結果が出ましたね!」と先生。
さらに、外科では言われなかったこんなことも。

 
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これはちょっと嬉しいと思いましたが、やはり安心はしていられません。

次に、これまでに治療の流れをおさらい。
紙に書きながら、「HPD×4回(術前化学療法)→OP(手術)→AC×4回をしたら、えっと温存でしたよね?ならこの次に放射線治療を・・・
って、えええ?ちょっと待って〜!!!
先生、ワタシ全摘です!」と言うと、先生は急いでPCデータを確認。そして


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勝手な推測ですが、なんとなくこう思われていたように思います(笑
こういうことがあるから、外科の先生は最後の最後まで温存を勧められたのでしょうね。
でもワタクシ自身が全く後悔していないので、全然問題ありません。

治療計画は当初と同じです。
一つだけ違うのは、AC療法が終わった後、パージェタとハーセプチンを9ヶ月投与する予定でしたが、完全奏効という結果からハーセプチンだけ投与することになりました。
なんか微妙な変更。どうせならAC療法を省いて欲しい・・・


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[イラストの訂正]
最後のハーセプチンは9ヶ月ではなく10ヶ月(計14回)ありました。


そしてAC療法の説明に。
副作用は術前化学療法とそう変わりなく、特に嘔気がひどいようです。
心臓への負担に関して、HPD療法は薬剤の投与を止めれば心臓は元気な状態に戻りますが、AC療法は後々引きずるらしいとのこと。怖っ

それから前回書いた、ワタシが恐れているACのA(アドリアシン)の説明へ。
 

AC療法の説明


怖い怖い怖い!!!解毒剤が必要になるような薬が体内に入るのですよ。怖〜〜〜!
この発生率は稀らしのですが、ポートからでも液漏れすることはあるらしいので、安心はしていられません。
・・・って、もしかしてポートを埋めたのはこの薬のため!?
なぜ埋めないといけないのかと聞いた時、たしか「キツイ薬があるから」と仰っていました。
だとしたら、AC療法は省けませんね・・・
抗癌剤の説明と解毒剤の費用に納得しましたと、同意書にサイン。

ということで、1週間後にAC療法開始です。

2019年8月7日
 
熱は下がり、胸の腫れも落ち着きました
ただ、皮膚はさらに真っ赤になって痒いまま
この痒みもしかして!?と心当たりが出てきたので、先生に聞いてみると・・・


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やっぱりか!
前に言ってあるので分かってくれているものだとばかり…。
原因が判明したので、もうこれ以上酷いことにはならないハズです。
抜いた体液は10ml。先週の80mlと比べると一気に減りました。
胸はペターンと平らに近い状態で、脇のあたりだけボコボコしている感じ。
これが綺麗な状態になるには、1年など長い目でみないといけないようです。
 

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もう体液は落ち着いたので、次回の外科受診は化学療法に合わせて3週間後です。

順が逆になりましたが、外科の前に腫瘍内科へ行って、血液検査の結果が問題なかったので、化学療法を受けるよう言われます。

治療センターが混んで1時間待ちだったので、その間に栄養士と薬剤師から話がありました。
薬剤師より、まだ主治医から聞かされていなかった情報がチラホラ。
 

AC療法の内服薬


吐き気止めはイメンドとデカドロンを2日間、ジプレキサザイディスを4日間、とんぷくも合わせて全部で4種類。
AC療法、どれだけキツイ薬なんだと緊張してきます。


AC療法の流れ


恐怖の点滴漏れに体調変化もなく、治療は無事終了。
次に向かうはお会計。
当然のように限度額を払わなければと用意していたら・・・


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全然限度額に届かない金額が表示されたので驚きました。
分子標的治療薬がないから? ACが古い薬だから?? 
治療にかかる費用が最初に見積もっていたより安くすみそうで、これは嬉しいです!
8月に入るとすぐ限度額適用認定証を更新してきたのですが、もしかするとともう必要ないのかも(※限度額適用認定証の使用期限はどなた様でも8月〜翌年7月までです)

家に帰ってトイレへ行くと、言われた通り赤い尿がでました
でも真っ赤なのは2回だけ。徐々に橙から黄へと薄くなっていきました。

その後もなんともなかったので、「これはHPD療法と同じくらい副作用が軽く済むかも♪」と、のんきに構えていたら、それは夜になってジワジワやってきました。

つづく

前回の内科受診後の2週間はこんな感じでした。

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のどの痛みは副作用かわかりませんが、口腔痛が治った後10日間も続きました。

髪は放っておこうか迷いましたが、すでに1cm以上伸びていたので、抜けてくるとまだら頭になり見た目が汚いので、やはりバリカンで刈ってキレイに整えました。
刈るのは母に手伝ってもらうのですが、その準備をしていたその時のこと・・・


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治療1週目はほとんど食べられなかったので、あとの2週は食べに食べまくっていたのですが、体重は増えるどころか減る一方。これも薬の影響なのでしょうかね。 

治療時当日はスッカリ体調が良くなっていたのと、血液検査も問題なかったので、予定通りAC療法を受けることになりました。

この日は外科の診察もありましたが、もう体液を抜くこともなく、特に問題はありません。
ちなみに今現在の胸はこんな感じです。


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それから治療センターへ。
内容は前回と同じですが、時間が短く45分間で終わりました。
2度目だからスピードが上がったようです。
吐気止め服用(イメンド125mg)→穿刺→吐き気どめ点滴→アドリアシン→生理食塩水→エンドキサン→生理食塩水→抜針

今回も無事に終了。
副作用は前回と同じく当日に出てくるかと思いきや、夜になっても気分が悪くならなかったので、2回目で体が薬に慣れた?と少し喜んでいたけれど、結局翌日から酷い吐き気で、寝込んでばかりの日が5日間続きました。
前回より吐き気どめが多く出されたので、ほんの少しマシだった気はするけれど、やはりこの吐き気や倦怠感はかなりキツイです。
やらなければいけないことがたくさんあるのに、何も出来ないのが一番辛いので、次から薬の量を減らしてもらうことにします。


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2019年9月18日

3回目のAC療法。
前回の治療後はどうだったか聞かれたので、「ほんの少しだけマシだったような気がしますが、やっぱり同じようにしんどかったです。」とワタシ。

薬の量をどうするかで、再度「本当に減らしても大丈夫ですか?」と確認すると、もう一度HER2陽性タイプの乳癌におけるAC療法の必要性なるものを説明してくださいました。
それに今回は先生が「減らした方がいいでしょう!」とキッパリ仰ってくださったので、すんなり減らすことに決定しました。


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たぶん2割くらいしか減らないんじゃないかと思っていたら、その通りでした。
副作用の変化は人それぞれのようです。

血液検査の結果は問題なかったので、治療センターへ。
薬の量が減っても、治療の時間は変わらず、前回と同じ45分間でした。
吐気止め服用(イメンド125mg)→穿刺→吐き気どめ点滴→アドリアシン→生理食塩水→エンドキサン→生理食塩水→抜針

ここで看護師さんに、前回書いた副作用の手と爪の変色について聞いてみました。
 

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もしかしたら効果があるかもしれないのに、治療マニュアルに効果がないとあるから冷やさないということです。
これ以上黒くなってほしくないので試してほしかったのですけどね。

もう1つ、爪の方はといいますと
 

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黒ずんだ上に爪が剥がれるなんて勘弁してほしい…保湿ケアを頑張ろっと。

そして、治療から1週間。
薬を減らした効果がどのくらいあったかと言いますと
 

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もうホント、全っ然何の変化もありませんでした(泣
しかも1,2回目より、吐き気のする期間が長くなっているという有様。
ラクになると期待していただけに、残念としか言いようがないです。

効果がなかったのであれば減らさなければ良かった?と考えたけれど、減らさなければ体はもっとしんどかったかもしれませんし、そこはなんとも言えないかな。

治療後1週間の今現在、吐き気と倦怠感以外の副作用は舌のしびれ感のみ。
せめて発疹や口内炎ができないでくれることを願うばかりです。

2019年10月16日

前回中止になってしまったAC療法、今回は問題なく受けられることになりました。
薬は前回と同じく減らした量です。

治療センターへ行く前に、この日は約1ヶ月半ぶりに外科の診察もありました。
今の胸はこんな感じ。
徐々にきれいになってはいるものの、まだまだツッパリ感は残っています。


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外科の診察も問題なく、治療センターへ。
吐気止め服用(イメンド125mg)→穿刺→吐き気どめ点滴→アドリアシン→生理食塩水→エンドキサン→生理食塩水→抜針(AC療法の流れイラストありはこちら


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治療自体はあと9ヶ月続くのですが、抗癌剤はこれで終了なので、山場を超えたという感じでいっぱいです。
次からは分子標的治療薬のハーセプチンのみになります。

治療後はと言いますと、今のところ副作用は3回目と全く同じ。
吐き気と倦怠感は1週間経った今も続いています。
ただ今回、吐き気より辛かったのが便秘です。
AC療法の1回目から便秘が酷くなり、先生に薬を処方していただいていたのですが、それももうなかなか効かなくて…。
副作用かどうかはわからないので書いていませんでしたが、やっぱり副作用なのかな?

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2019年11月13日

病院に到着して受付を済ませると、まず採血をします。
毎回「上手い人やとええな〜」と思いながら席につくのですが・・・
 

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こんなに痛い採血は初めてです。
たまにハズレな方もいらっしゃいますが、それでも針を刺す時に痛む程度。
でもこの方は別格で、血を抜いている時も血管が引っ張られているようで痛い!
とてもやさしく感じの良い方だったけれど、採血は鬼のようでした。

そして内科へ。

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白血球、まだ復活していません…。
薬の量を減らしたにも関わらず、最後はダメージが大きかったようです。
でも治療は受けられるということなので、お次は治療センターへ。

まず最初に看護師さんから、新たな治療のスケジュールや薬の副作用などの説明があります。
 

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大きな副作用はこの2点だそうです。
最初の治療から引き続き、ずっと心臓への負担が続くのですね。


ハーセプチン治療


投与中に発熱することなく、輸液は無事に終了。

次はお会計へ。

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分子標的薬は副作用がないのはいいけれど、お値段が高いのがイタいです!
(2回目以降は投与量が少なくなるので、もう少しお安くなるはず)
でももし完全奏効でなかったら、ここにもっと高額なパージェタが加わっていたようなので、3万程度で済んでヨカッたと思わなくてはいけませんね。

家に帰ってからも発熱はありませんでした。 

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