タグ:手術説明

(続き)

16時半に母が再び来て、17時過ぎに看護師さんから「先生から説明があります」と言われ、面談室に案内されます。
入院時の主治医は2人おられるようですが、来られたのはそのうちの1人。

まずは手術の説明から。


子宮摘出の腹腔鏡手術


ワタクシとんだ思い込みをしていたようで、子宮摘出の手術には2種類あることは知っていましたが、なぜだか自分はお腹を開いて、そこから取り出すものだとばかり思っていました(たぶんネットで読んだ体験記の多くが開腹手術だったからかな?)。
腹腔鏡手術については全く予習していません。
だから聞きました。
「そんな小さい穴で、どうやって子宮を取り出すんですか?」
「膣からです」
「!!」
 
子宮摘出の腹腔鏡手術の体勢


衝撃の事実!
肩には圧迫を軽減させるクッション、足には血栓ができないようにマッサージ器、お腹はガスでパンパン、そこに4本の器具が突き刺さって…はああ、ものスゴイ格好なのでショックが大きいです。
術中に他の臓器が傷ついて出血したり問題が起これば開腹手術に切り替えるだとか、なんだか大変な手術だぞと、ただただ驚くばかり。

手術の説明のあとは、副作用と合併症について。それから輸血に関する説明。
これらが書かれたA4用紙が全部で10枚!その内3枚が同意書でした。

長々と「何が起こるかわかりませんよ」と、恐ろしい内容の説明を受けたので、思い切って失礼な質問をぶつけてみます。


20180704_9


手術事故のニュースをよく耳にするので、やはり手術される側としては、先生の腕が気になるところ。
経験値高いようなので、ちょっと安心。

他にした質問は、手術時間。
手術自体は3時間ほど。麻酔なども入れて計5時間くらい
長い・・・。子宮を取り出すだけでも1時間かかかるそうです。
家族はずっと待機していなければいけないので、母にはまた迷惑をかけることに。

まとめに入る先生。
「今回貧血でということですが、ヘモグロビン値は10もあれば手術出来るので・・・」
え?ちょっと待って!
入院してから採血していないし、最後の検査値は8.7なんですけれど!
そのことを伝えると、驚いて少し考えた後に「大丈夫」と一言。本当!?
「数値が上がっていなければ術前に輸血するかもしれない」と言われていたので心配していたのに、まさか血液検査なしだなんて。
でもまあ輸血はイヤなので、この方がありがたいかも。
これで一通り説明は終了。


20180704_10


母を見送り、部屋へ戻ると間もなく18時で夕食に。
ワタシは普段、夕食を食べない(18時以降は食べ物を口にしない)のですが、入院中はそうもいかず、出来るだけ食べるようにしました。
 

20180704_11


21時半消灯。
普段深夜2〜3時頃に寝るワタシがこんな時間に寝られるはずがなく、どうしたものかと困っていると、入り口付近がなにやら騒がしいではありませんか。
どうやら救急で入院された方がいらしたようです。
おかげで(と言っては失礼ですが)消灯時間が大分遅くなりました。
でもだからといって寝られたわけではありません。
新入りさんのところへ看護師さんが何度も行ったり来たり、みなさんのイビキが酷かったり、トイレに行く時のカーテンを開ける音や足音・・・・病室の夜ってうるさすぎ!!!

4回目の化学療法を受けてきました。
3クール目の副作用は1、2クール目と比べて一番軽かったです。
というのも発疹がなかったので、口腔痛、鼻痛鼻血、排便痛のみ
ポートの傷痕はと言いますと、やっと滲出液が止まったので、ドレッシッング材は当てず、シャワーも普通に出来るようになりました。やっとか!という感じです。

この日は術前化学療法の最終日なので、まずは乳腺外科から。


20190605_1


1度抗癌剤を投与しただけで絶大な効果がありましたが、3度となるとしこりはもうほぼ消失しているようです。
癌が消えたなら胸を切らなくてもいいのに…と思うけれどそうもいかず、次は手術についてのお話。
 

20190605_2


重大なことなので、やはり先生は本当に温存でなくて良いか確かめます。
この件においては、ワタシの意思は最初から変わりません。
なんなら癌でない方の胸も取って、両方揃えて欲しいくらい・・・
・・・と思っていたけれど、
 

20190605_3


なんですと!?!?
てっきり全部取るしかないのだと思いこんでいましたが、告知された時にいただいた冊子を見ると、しっかりそういう方法があると書いてあるではありませんか!(まだ先のことだと思って全然読んでいませんでした。)
そうなると、少し考えが変わってきます。
「左右の高低差はほとんどないし、それやったら乳首が残っていた方がええんちゃうの?
具体的にどうするかは今決めるのではなく、後日手術を担当される先生から説明を聞くということなので、それまでにいろいろ調べて、ある程度どうしたいか決めておかないと!
(※後にこの方法は乳房温存を前提とした手術だと知ります)

入院と手術日は7月の初頭に決定
しました。
手術日が決まると、入院前の検査を行います。


20190605_4


貧血で子宮を全摘したのが、ちょうど昨年の7月。
6月に同じように手術前の検査を受けていたのを思い出します。
なんと今回の入院日、昨年と2日違いなんですよね。
子宮を取って元気になって、今年から毎年市の健康検診を受けるつもりだったのに、何この悪化した状況は?
まさかこんなことになるとは・・・ホント何が起こるかわからないものです。

この後は内科、化学療法、検査をいくつか受けますが、長くなるのでその2へ続きます

胸は温存せず全摘を希望していましたが、「乳頭乳輪を残す方法もありますよ」というのを聞いたので( 詳しくはこちら)、後でいろいろ調べてみました。
するとその手術は再建することが前提のようで、胸の中身だけ切り取るから皮膚が袋状に余るということでした。(後日先生にきちんと確認しました)
再建は考えてないと言っているのに・・・ということでやはり全摘で決まりです。 

この日は麻酔科の受診と、手術を担当してくださる先生から詳しい説明を伺います。
麻酔科の内容は昨年と全く同じ。( こちら
乳腺外科ではまず先日の検査結果から。
 

20190625_1


2月と6月に撮影したものを比べて見せてくださったのですが、癌が小さくなっていることよりもまず、2月のMRI画像を見て驚きました。
というのも、これまで見た中で一番鮮明に癌が確認出来るものなのに、初めて見たからです。(たぶんこれは横からの画像で、前に見たのは下からの画像。「MRIもCTも全然よくわからなかった」と書いています。  こちら
なぜ最初にこの画像を見せてくれなかった!?
比較画像を見ると癌が小さくなっているのは一目瞭然。
MRIでは一見消えたようにも見えますが、エコーではボヤッとあるのが確認でき、その大きさは約1cmで半分ほどの大きさになっているそうです。

そして入院手術の説明に。

乳癌の手術説明


それから、手術に伴う危険性についての説明へ。

20190625_3


怖っ!!!
特に心配しているのは、創部の化膿です。
今度の切り口は20cmということで、ポート時の4倍!!!
傷が治りにくい体質ですし、ポート手術での化膿やテープかぶれのことを考えると、同じようになるのではないかと、嫌な予感しかしません。
昨年の腹腔鏡手術のように、奇跡的にきれいに治ってくれると良いのですが。

あと、この先生とてもお若いです。
昨年担当の先生にお聞きした「どのくらいこの手術されていますか?」という質問( こちら)は、やはり失礼かなと思い今回はしなかったのですが、やっぱり気になる! 
腕の良い先生でありますように!

入院手術時に関して昨年との大きな違いは、付き添い不要なことです。
昨年は入院時、先生からの説明時、手術の間と付き添い必須でした。
今回も当然そうだと思っていたのに、何も言われないのでおかしいなと聞いてみると、「こちらで全面サポートするので付き添い不要です。」だそう。
母は付き添えないことを心配していますが、母自身も病気持ちですし、ワタシも母の心配をせずに済むので、正直家にいてくれた方が気が休まります。

20190625_4
 

↑このページのトップヘ